
・男性育休を取得したい
・育休取得を会社に報告した時の反応が心配
・男性育休の体験談を知りたい
僕は4人の子供を育てる会社員で、男性では社内で初めて長期の育休を取得しました。
育休取得を会社に報告した際の状況や実際の会話の内容、報告してみて感じたことを記事にまとめました。
結論から申し上げると、育休取得に対する会社(上司)の対応はいいものとは思えませんでした。
従って、もしかしたら愚痴のように感じてしまう方もいるかもしれません(不快だったらごめんなさい)。
ただし、これが僕の会社の対応だったので、発言内容などはほぼそのまま記載します。
この記事が男性育休を取得したい方や男性育休を取得したい方に対応する管理職などの会社側の方の参考になればうれしいです。
なるべく状況が理解いただけるように、僕の会社内の状況なども説明します。では早速どうぞ!
*僕は育休中に副業を行ったことで、会社に戻らずそのまま退職し、自分の人生が変わりました!
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ラボリーダーの会社、職種、勤務状況

僕は、情報提供サービス会社で営業をしています。業務としては大きく分けて2つです。
- 会員様から依頼を受けた情報を報告する
- 会員数を増やす
会員様からお金をもらって情報を提供するビジネスモデルなので、「情報」を提供することで会社の売上があがるほか、会員数が増えれば結果的に会社の売上が増加していくといった形です。
僕が働く事務所は全体で30人くらいの規模で、僕と同じ営業職は6名です。
そのうち1名の退職が決まっており、5名になる。そんな状況です。
ただでさえ1名減って戦力がダウンするのに、僕が育休を取得すればさらに戦力がダウンすることが目に見えています。
しかし、僕は自分や家族の人生を優先したいので、育休を取得することを決意しました。
GW明けに上司に育休取得を報告

育休取得の報告は基本的に1か月前が目安です。もろもろの手続きがあるためですかね。
2021年6月中旬から育休を取得したかった僕としては2021年5月のGW明けに報告しました。
朝、出社した後に上司に「相談したいことがあるので時間をいただきたい」と切り出しました。
会議室に移動してから「結論から申し上げると6月中旬から育休を取得したいと思っています」と伝えました。
すると上司の反応は
「あーあああぁぁ」
と言いながら上を見上げていました。
おそらく「6月から1人退職して戦力が減るのに何言ってんだ?」っていう感じだと思います。
そして第一声としては「オレも育休制度は良くわからないから人事に確認するわ」でした。
と同時に「時短勤務とかできないの?」「直行直帰を多用して会社に出社してこなくてもいいから」とも言っていました。
しかし、育休制度では会社の賃金がないことで雇用保険から育児休業給付金が出るため時短勤務という選択肢は僕にはありません。
育休制度と育休を取得したい理由
育休制度を説明したうえで、6月中旬から11月中旬まで(一番下の子が1歳になるまで)の5か月間、完全に休む「育児休業」を取らせていただきたいと伝えました。
育休を取得する理由としては
「妻が4人の子育てをしており、身体的にも精神的にも負担が大きいため、今は仕事をいったん休んで妻や子供との時間を大切にしたい」
と説明しました。
すると、「そうか、それは奥さん大変だよな」
「わかった!その希望を0にはしない、0にはしないけど、100%対応できるかは検討させてほしい」とのことでした。
*育休を希望する社員に対して会社の事情などで育休を取得させないということはハラスメントにあたりますが、上司はこういった制度を知らないため、このような発言をしたと思われます。
その後は、現在の家庭の状況などを聞かれ、具体的な事例なども交えながら説明しました。
結果として、育休取得を切り出した朝の時点では育休制度や人事にも確認して夕方に再度話し合うということになりました。
育休取得を切り出した感想
この話し合いで僕が感じたことは、以下です。
発言の内容から「僕個人」や「僕の妻」に対する気遣いや寄り添う気持ちなどは正直感じられませんでした。
どちらかと言うと、僕が休むことでの戦力ダウン、事務所の成績が落ちてしまうことを懸念しているように感じてしまいました。
育休取得を切り出す前から、あらゆる反応を想定していましたので、ショックはありませんでしたが、残念ではありました。
「やっぱりそんな感じの対応か」
これが僕の感想です。
*これから男性育休を取得したい方は会社側にいい反応はされないということは思っていた方がいいかもしれません(もちろん僕の会社や上司の対応がこうだっただけで、ほかの会社では違うかもしれませんが)
*育休を取得したい方に対応する管理職の方や会社側の方は、この感想を参考にしていただければうれしいです。
会社や組織の問題は置いておいて「育休取得したい社員」個人の気持ちを汲んであげる、寄り添ってあげることが大事だと感じました。
夕方:2回目の話し合い

一通り業務を終えて事務所に戻ってから上司に呼ばれました。再び話し合いが始まります。
上司「人事や育休制度について確認した結果、育休取得を基本的には認めます」
僕「やったー!(声には出していない)」
上司「ただ組織としてのダメージが大きいため、もう一度考えてほしい」とのことでした。
つまり、育休を取得せず業務時間の短縮や効率的に働くことで育休を取らなくてもいいのではないか?
という提案です。
上司からの提案
具体的には
- 奥さんが大変な状況であることはわかるけど、仕事の時間配分を考えて、週3回だけ外に出て在宅で電話などで対応するとか
- もちろん事務所に出てくるのは最小限で構わないから、基本的に直行直帰するという勤務体制でどうだ?
- 本音を言えば組織としてのダメージが大きいので休んでほしくない
こういった提案がありました。ほかにも
上司「育休取得は認めるが、育休を取得するとなると〇〇さんの顧客やノルマは他の方に引き継ぐことになる」
上司「そのため復帰後は1からのスタートとなって、厳しい状況になると思うよ」
上司「もちろん家庭を第一にしてほしいから育休を取得することは尊重します」
「だけど〇〇さん個人の復帰後の仕事の状況を考えると、完全に休んでしまうと大変なように感じてしまうんだよね」
こんな感じの発言がありました。
結論としては、
- この話し合いで結論を出すのではなく、持ち帰って奥さんと再度相談して結論を出してほしい
- 再度相談したうえで、「育休取得する」という結論なら認めます。
ということでした。従って、最終的な結論は翌日に話し合う形になりました。
2回目の話し合いの感想
2回目の話し合いで感じたことです。
一番は、とりあえず育休取得は認められてよかった!
というところですけど、引っかかる部分もありました。
僕個人の復職後のことを心配して言ってくれているのかもしれませんが、やはり組織のダメージを気にしているように感じましたね。
僕が欲しかったのは以下のような主旨の言葉なんですけど、一切ありませんでした。
- 家庭が一番大事だから仕事のことは考えなくていいよ
- 復職後にスムーズに業務に戻れるよう働きかけるから心配しないで
もちろん、社員が1名退職する中で僕も育休を取得したいということですから、組織へのダメージを気にすることはしょうがないと思いますが、残念ではありますね。
2日目の朝:最終結論を報告

昨日の2回目の話し合いでは、勤務体制や時短勤務の提案があり、再度検討してほしいとのことでした。
しかし、僕の気持ちは最初から決まっています。育休は取得します。
再度、翌日の朝に上司との話し合いとなりました。
この話し合いはめちゃくちゃ早かったです。
僕「やはり育休を取得させていただきたいと思ってます」
上司「わかった。じゃあ所定の手続きを踏んでください」
「でも1つだけ。育休はキャリアにとってプラスにはならないよ」
僕「そうですか、仕方ありませんね」
これで終わりです。あっけなくて拍子抜けしましたが、育休取得は確定しました。
2日目の夕方:育休前の1か月間の業務

業務終了後の夕方に再度話し合いの場がもたれました。
話し合いの内容は育休前の1か月間で僕が行う業務です。
具体的にはこんな感じの指示でした。
- 営業成績のノルマは5月まで
- 従って5月までの営業成績は必ずやってほしい
- 9月末までの見込みを精査して白黒をはっきりつける
- 顧客の引継ぎ
この業務を育休前の1か月で行うこととなりました。
そして以下のような上司の発言もありました。
- 育休取得は会社としては言われれば対応するしかない
- 当然ルールとしては1か月前までに報告とあるため、ルールとしてはOK
- 事前に家庭の事情を相談してもらえれば、時短勤務などで対応できた
- 育休を取得する可能性があるとわかっていれば、組織として対応しやすかった
- このようなコミュニケーションを普段から取ってほしい
「育休取得が確定した以上、育休前の1か月間は忙しくなるのは了承してもらって、営業数字などは絶対に目標を下回らないでほしい」ということでした。
2日目朝と夕方の話し合いの感想
2日目の朝の話し合いは短くて拍子抜けしましたが、育休の取得も確定して、育休前の1か月で取り組む内容もはっきりした点は良かったです。
ただなぁ・・・「育休取得はキャリアにとってプラスにならないよ」この発言は明確にハラスメントだよなぁ。
男性が育児休業を取得しようとしたときに妨害や嫌がらせをしたり、降格や退職勧奨などの不利益な取り扱いをしたりすること
例)育休取得を会社が認めない、復職後に仕事を与えない、キャリアに不利益な処分をする、嫌がらせや嫌味を言う
故意であれ、過失であれパタハラ行為は違法行為です。
僕は神経が図太くて割と大丈夫なんですけど、一連の発言の内容を振り返ると納得はできないですよね。
もちろん組織へのダメージを考えることはしょうがないと思いますが、「僕個人」に対する対応は「良かった」とは言えないです。
*この記事を読んでいる方の中に管理職や会社側として対応する可能性のある方がいらっしゃったら是非参考にしていただきたいです。
自分の部下が育休を取得したいと言ってきたときに会社や組織の都合を考えてしまうと「育休を取得したい個人」はハラスメントと感じてしまいます。
同僚にも育休取得を報告

2回目の話し合いのあと事務所内で僕の育休取得が発表されました。
これによって僕が育休を取得することが事務所内の全員が知った形となります。
僕が育休取得すると決めたときに一番心配だったことは、営業成績や顧客の対応などで同僚に迷惑がかかることでした。
従って、僕が直接迷惑をかけてしまう4人の営業社員1人1人と話しました。
まずは、僕が育休することで営業数字の割り振りが多くなってしまうこと、顧客対応などの業務が増えることなどを謝罪しました。
そのうえで、家庭内の状況や育休取得に至った考えなどを伝えました。
すると、同僚からは
- 家庭が大事だから仕事の心配はしなくていい
- 家庭は本当に大丈夫なの?
- そんな申し訳ないとか思う必要はない
- 復職ってスムーズにできそうなの?
こんな言葉をもらいました。正直、上司と違って同僚は暖かいと感じました。
僕が育休を取得することで一番迷惑がかかるのは彼らなのに本当にありがたいと思いました。
まとめ:育休取得を会社に報告した結果

この記事では、育休取得を会社に報告した際の状況や会社(上司)の対応、実際の会話の流れ、僕が感じたことなどをまとめました。
結論:会社(上司)の対応はイマイチだけど、同僚は暖かい。
でも、僕の希望通り2021年6月中旬から育休が取得できるようになってよかったです。
この記事が、今後育休を取得したい方、「育休を取得したい」という社員に対応する管理職の方の参考になればうれしいです。
僕は「男性が育休を取得する」ということが、当たり前になる社会、文化になってほしいと本気で思っています。
僕が実際に育休取得を会社に報告して感じたことは、まだまだ男性が育休を取得することは受け入れられず、男性育休に対する理解や認識が根付いていないということです。
育休は素晴らしい制度です!
女性も男性も積極的に利用するべき制度ですから、こういった発信をこれからも続けていきます。
そして、僕はこの時の上司(会社)の対応がどうしても納得できなかったため、そのまま退職しました。
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全体的に上司の対応に対する愚痴のような記事になってしまったかもしれませんが(不快に思われた方はごめんなさい)
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この記事は厚生労働省のHPを参考にしています。