
・長期に資産形成したい
・長期投資で大事なことを知りたい
・長期投資の注意点を知りたい
・リスク許容度って何?
長期投資に最も重要なことは何でしょう?
投資する商品?投資タイミング?
これらも大事ですが最も大事なのは
「リスク許容度」です
この言葉は知っていますか?
投資をしている人なら聞いたことある言葉だと思います。
「将来の教育資金、老後資金が心配」という人は10年、20年といった長期間での資産形成が必要です。
この長期投資において最も大事なのが「リスク許容度」
こういっても過言ではないのでこの記事では「リスク許容度」について解説します。

リスク許容度とは?
「リスク許容度」って何?という人も多いと思います。
そんなのばっちり知っているよ!という人は読み飛ばして頂いて構いません。
収益(リターン)がマイナスに触れてしまった場合、どれくらいまでなら受け入れることができるか、という度合いのこと
そもそも投資において「リスク」とはマイナスを表す言葉ではありません。
収益プラスマイナスの振れ幅のことを「リスク」と言います。
投資では、ローリスクハイリターンという手法はありません。
- FXや仮想通貨など値動きの大きいハイリスクな商品を選べばハイリターン
- 個別株や投資信託などはミドルリスクミドルリターン
- 個人向け国債などはローリスクハイリターン
これらの「リスク」を自分の「リスク許容度」に合わせて組み合わせるのが大事です。
つまり、リスク許容度とは「どれくらい投資元本がマイナスとなっても生活に影響がないか」「どれくらいまでなら気持ち的に耐えられるか」というものです。
リスク許容度の重要性
この「リスク許容度」を甘くみてハイリスクな投資を行うと必ずミスします。
株価は暴落する
そもそも株価の相場は暴落が発生するものです。
この画像を見てください。

米国の有名な株式指数「S&P500」の長期チャートです。
米国株の暴落は1900年以降、ピーク時から20%以上の暴落が7回発生しています。
最近では2021年2月~3月にコロナショックによって30%以上の暴落もありました。
コロナショックを加えると1950年以降で7回発生しています。
10年に1回は必ず20%以上の暴落を経験することになります。
つまり、10年以上の長期にわたって資産形成する個人投資家は20%以上の暴落を経験する。
ということです。
想像してみてください。
「これまで積み立ててきた資産が1,000万円あったのに暴落によって800万円になる」
どうでしょう?耐えられますか?
暴落の時は悲観的なニュースが多い
暴落の時は悲観的なニュースが多く報道されています。
2021年2月3月のコロナショックを思い出してください。
この頃は「1年以上経済が停滞する」「主要都市がロックダウン」
こんなニュースが多く報道されていました。
「これ以上下がったらどうしよう」
こう思った投資家が相場が低いときに売ってしまい損失を被りました。
「自分はそんなことしないよ!」
と思っていた人が実際には相場の下落に耐えられずに売ってしまったのです。
暴落に耐えられた人が富を得る
2021年のコロナショック後の相場は大幅に上昇しました。

コロナショックの暴落に耐えられなかった個人投資家は、その後の株価上昇の恩恵を受けられませんでした。
資産を増やす機会を損失してしまったのです。
もう一度最初の画像を見てください。

暴落が発生しているとは言え、長期的に見れば大幅に上昇していることがわかります。
つまり、長期投資では自分の「リスク許容度」を考慮して持ち続けることが大事です。
長期投資の最適解は言葉にしてしまえば簡単です。
「当面の生活費以外を投資に回して、後は持ち続けるだけ」
でも、これが誰にもできないというほど、難しいです。
リスク許容度を図るポイント
これまで説明してきた通り「リスク許容度」は長期投資を成功させるために最も重要です。
リスク許容度を図るポイントは以下の通りです。
- 年齢(時間):長期間運用できる人の方が、損失をカバーする時間がある。
- 家族構成:家族が少ない人は支出が少ないので、投資に回せるお金が多い。
- 資産:資産規模が大きいと、投資に回せるお金が多い。
- 年収:年収が高いと投資に回せるお金が多い。
- 性格・経験:資産が目減りすることへの抵抗感。
長期投資は継続してこそ効果があります。
お金(資産)がなくなってしまうと継続は難しく、生活にも影響が出てしまいます。
どの程度まで資産が目減りしても生活に影響はなく、投資を継続できるか
上記のポイントを踏まえて生活に支障のない範囲内でお金を投資に回す必要があります。
自分のリスク許容度は少なく見積もる
「リスク許容度」の話をすると
「オレはどんなに目減りしても大丈夫だぜ!」
っていう人が大半です。
でも、実際に投資を始めると株価や経済のニュースが気になってソワソワしだします。
僕も実際に投資を始めたときは毎日株価と自分の資産をチェックしていましたw
たまたま暴落などはなかったため、現在まで積立投資を続けられていますが、投資を始めた直後に暴落していたら継続できなかったかもしれません。
「自分のリスク許容度は大きくない」
こう思って投資する金額を決めてくださいね。
ちなみに、投資するタイミングがわからないという人はコチラの記事で解説しています。

長期投資を失敗する人の行動も紹介しています。
リスク許容度を育てる方法
紹介してきた「リスク許容度」は育てることができます。
「リスク許容度」を育てることができれば、株価の暴落にも動じないで積立投資を継続できますし、より多くの金額を投資に回せます。
育てる方法①少額から始める
これが一番いい方法です。
月10,000円からなど小額から始めることで相場の値動きに慣れることができます。
例えば20%の暴落があったとしても、2,000円しか目減りしませんから生活に支障はありません。
しかし、1,000万円を一気に投資していたら200万円も目減りします。
「200万円なくなった!」「自分は投資に向いてないんだ」
こう思ってしまい、損失をだしたほか株式市場から退場してしまい2度と戻ってこれません。
育てる方法②考え抜いて投資先を決める
投資で最も大事なのは「リスク許容度」って言ってたのに、やっぱり投資先も大事じゃん!
そう思わないでくださいw
自分のリスク許容度を育てるために「投資先」を考え抜く必要があるんです。
そもそも投資商品にはいろいろな商品があります。
日本株、米国株、FX、投資信託、仮想通貨…
自分自身が納得して考え抜いた結果、最善の投資先だ!という投資先に投資すれば、どんなに相場が下落しても信じて積立投資を継続することができます。
ちなみに投資初心者には「インデックス投資」をおすすめします。
その理由はコチラの記事で解説しています。

おすすめのインデックスファンドはコチラの記事で解説しています。

まとめ
・長期投資で一番大事なのは「リスク許容度」
・「リスク許容度」とはマイナスになった時どれくらい受け入れられるか
・株価は暴落するもの
・暴落に耐えられた人が富を得る
・ポイントを考えて少なく見積もる
・少額から始めることで「リスク許容度」を育てる
・投資先を考え抜く
この記事では、長期投資に最も重要と言ってもいい「リスク許容度」を解説しました。
「リスク許容度」を育てることで長期投資の成功率があがります。
長期投資は期間が長く、投資に回す金額が多いほど資産の増加ペースが加速します。
この記事を参考に「リスク許容度」を考慮しながら自分なりの投資スタイルを見つけてください!