
この記事では、育休明けに退職したい方向けに
- そもそも退職できるか
- 退職希望をいつ会社に伝えるか
- 育休明けに退職する場合の注意点
- 有休や失業手当について
の順番で紹介します!
結論:育休明けに一度も出社することなく退職しても大丈夫です!
・育休明けに復職せずに退職したい
・退職希望をいつ会社に言えばいいの?
・育休明けに退職する場合の注意点を知りたい
・育休明けにたまってる有休も消化したい
・育休明けに退職したら失業手当はもらえるの?
僕は、4人の子供を育てる会社員で、社内で初めて男性育休を長期で取得しました。
そして、育休取得時にパタハラを受けたことで会社との信頼関係がなくなりそのまま退職しました。
僕は実際に「育休明けに1度も出社することなく退職し、有休を消化したうえで失業手当も受け取りました。」
この記事で紹介する方法や注意点は、僕が実践した経験をもとにしていますので
この記事を読み終える頃には
- 育休明けに退職してもいいんだ!
- 退職希望は〇月に伝えよう
- これは注意が必要だな
- 有休、失業手当ももらえるな
ということが理解できると思います。
育休中に転職活動したい!という方向けの記事は以下です。
育休中に転職を考えている方に向けて 「育休中に転職活動する際に気を付けるポイントと成功の秘訣」を紹介します! さらに、「おすすめの転職サービス」も徹底解説しますよ♪ ラボリーダー 最後まで読めば、育休中[…]
結論:育休明けに復職せずに退職はできる

まず、育休中の方にご理解いただきたいのは、育休は「復帰前提の制度」だということです。
最初から復職しないつもりで育休を取得した場合
育児休業給付金(育休手当)はもらえません。
育休はあくまでも、育児で仕事から離れても、育児が落ち着いたときに復職するための制度です。
育休明けに復職せずに退職する方法(実践編)
たしかに育休は復帰前提の制度ですが、そのまま退職することはできないんでしょうか?
結論としては、復職しなくても退職できます!
・子供の預け先がない
・子供の体調やメンタル面に不安がある
・育児と仕事を両立するためリモートで仕事したい
・復帰後の仕事についていけるか自信がない
・etc..
統計では、育休取得した方の10人に1人が育休後実際に退職しています。
つまり、復職するつもりで育休に入る→育休中に事情が変わって退職することになった。
という流れであれば、育児休業給付金も問題なくもらえますし、返金する必要もありません。
法律的にも全く問題ないのです。
こういう話をすると
- 「マナーとかモラル的にどうなの?」
- 「会社や会社の同僚に悪い気がする」
という方がいるんですが
会社はいざという時に子供や家族を守ってはくれません!
子供や家族、自分の幸せが第一だと思います。
育休明けの退職希望をいつ会社に伝えるか?

育休明けに復職せずに退職は可能なことはご理解いただけたと思います。
「じゃあ自分も育休明けに退職しよう!」と思った方
今度は「退職希望をいつ会社に伝えようかな?」
という悩みが出てくると思います。
これは正直、勤めている会社の対応によって変わると思うので一概に言えません。
例えば、退職希望を伝える→すぐ退職してくれと言われてしまう場合などですね。
退職してしまうと、退職日以降の手当は受け取れないので注意が必要です。
*すでに受け取った分は返金する必要はありません。
退職を決意したら育休中でも会社に伝えた方がいい
では、退職希望をいつ会社に伝えればいいでしょうか?
退職を決意したらまず会社に相談することをオススメします。
会社から「すぐ退職してくれ」と言われることを恐れるあまり
育休明けの直前に「退職します」と急に言われたら会社に大きな迷惑がかかってしまいます。
「育休明けにそのまま退職する」というだけでも会社の印象は悪いと思いますが
急に言われたら、復職に向けて準備してくれた会社の思いや行動をムダにしてしまいます。
有休消化という形での復職
育休明けにいきなり有休を取るのは申し訳ないなと思いつつ
「たまっている有休を消化してから辞めたい!」
と思うことは自然なことです。
「有休」とは、あくまでも賃金が支払われる休暇のことで労働者に与えられるものなので
「有休消化」という形で復職するということも可能です。
1.復職する
2.有休消化する
3.退職する
注意!職場への復職日=出勤日ではない
有休休暇をあてて復職し、そのまま退職する流れになります。
ただし、会社側の視点からすると
「復職前提で育休を取っておいて、そのまま退職し、有休も消化したいとはどういうことだ!」
と思われてしまうかもしれません。
そのため、育休明けに一度も復帰することなく有休消化に入りたくても
勤務先の意向でスムーズにいかない可能性は考えておきましょう。
「もらえるものはすべてもらって辞めてしまった」と誤解されると、この先育休を取得する同僚にも迷惑がかかるかもしれません。
しかし、あなたが子供や家族、自分の人生を優先し退職すると決めたなら
労働者に認められている権利である有休を消化することは普通のことです。
労働基準法の違反になります。
人事部や労働基準監督署に相談しましょう
これまでお世話になった会社に感謝を伝えるとともに、有休消化も相談しましょう!
育休明けに退職する場合の注意点4つ

ここからは育休明けに退職する場合の注意点を4つ紹介します。
・退職理由を明確にする
・金銭面を再度確認する
・退職意思を伝えると同時に有休消化を希望する
・退職前提の育休取得はNG!
1つずつ解説していきますね。
注意点①退職理由を明確にする
育休明けに退職を考えている方は、どう伝えればいいか不安になると思いますが、
退職理由は明確にしておき、会社に伝えられるようにしておきましょう!
また、復帰しないことについては素直に謝罪するべきです。
なぜかというと、育休制度はあくまでも復帰を前提としているからですね。
とは言え、人によっては仕方なく育休明けの退職を余儀なくされるケースもあります。
・保育園の空きが見つからない
・子供を預けられる人がいない
・勤務先が遠い
・育児と仕事の両立ができるか自信がない
・復帰後の仕事についていけるかどうか自信がない
・自分や子供の健康面で不安がある
復職が可能でも「子供と離れたくない」などの理由もあるかもしれません。
その場合いろいろな言い訳を考えたりすると思いますが、
やはり正直に伝えることが社会人として誠実な態度です。
注意点②金銭面を再度確認する
育休明けに退職してしまうと、主に金銭面でデメリットが生じます。
収入が減少したことで生活が破綻してしまっては、安心して子供を育てることはできませんからね。
条件を満たせば、育休明けの退職でも失業手当を受給できます。
育休明けの失業手当については、以下の記事で詳しく解説しています
育休後に退職して失業手当をもらいたい方に向けて、 「育休後すぐ退職しても失業手当をもらう方法1つ!」を紹介します! さらに、「失業手当の金額」「失業手当をもらう際の注意点3つ」「再就職するのにおすすめの転職サービス」も徹底[…]
また、近年では社内託児所や時短勤務など子育てサポートが手厚い会社もあります。
そのような会社に転職するのも一つの手ですね。
育休明けに転職したい方は、以下の記事に移動!
育休中に転職を考えている方に向けて 「育休中に転職活動する際に気を付けるポイントと成功の秘訣」を紹介します! さらに、「おすすめの転職サービス」も徹底解説しますよ♪ ラボリーダー 最後まで読めば、育休中[…]
注意点③退職意思を伝えると同時に有休消化を希望する
有休消化という形で復職したい方は、退職意思を伝えると同時に有休消化も希望しましょう!
退職意思を伝えた後日に「やっぱり有休も消化したいんですけど。。。」
となってしまうと、会社に与える印象が悪くなってしまいます。
生活のことがあるので、育休明けに有休を消化したい!と正直に伝えるのが一番です。
いきなり有休消化して辞めることにうしろめたい気持ちがあるかもしれませんが、
ただし、復帰を待ってくれていた職場の心情的なことを考慮し、
トラブルにならないよう退職交渉は慎重に行いましょう。
- 退職に関する話し合いの場に顔を出す
- 数日だけは出社する
- 職場の要望に耳を貸す
こういったことも必要かもしれませんので、勤務先とよく相談する必要があります。
職場に対して少しでも誠意を示せるよう、上手に交渉できるといいですね♪
注意点④退職前提の育休取得はNG!
これまで何度もお伝えした通り、育休は【復帰することが大前提】で取得する休暇です。
最初から辞めることが分かっていながら、育休を取得することは絶対にダメです!
育児休業給付金(育休手当)の返金を求められるケースもあるので注意!
個人的には、心の中は誰にも分らないと思いますけどね。ボソッ
育休明けに退職した場合の有休消化と失業手当

続いて、育休明けに退職した場合の有休消化と失業手当についてです。
条件を満たせば有休消化も失業手当も受け取ることができますよ♪
この記事で記載しようと思いましたが、少し長くなってしまいましたので
有休消化について、もっと詳しく教えてよ!という方向けの記事は以下です(準備中)
。
育休明けに退職した場合に失業手当を受け取る条件など
失業手当について詳しく知りたい!という方は以下の記事をどうぞ♪
育休後に退職して失業手当をもらいたい方に向けて、 「育休後すぐ退職しても失業手当をもらう方法1つ!」を紹介します! さらに、「失業手当の金額」「失業手当をもらう際の注意点3つ」「再就職するのにおすすめの転職サービス」も徹底[…]
【体験談】育休明けに復職せず退職した僕の話

僕も、「生活のことがあるから育休終了後に有休消化したうえで退職したいな」と思っていたんですが、
育休終了後に一度も復帰することなく有休を消化したいということで
後ろめたい気持ちがありました。
とは言え、あまりにも遅くなってしまうと会社に迷惑がかかってしまうので、
僕は、育休終了2か月前にまずはチームの上司に相談しました。
すると上司からは
「そうか残念だけど、〇〇さんの人生だから仕方ないね。」
と言われました。
そして正直に以下のことを伝えました。
- 育休手当は全期間分受け取りたい
- 育休明けに有休も消化したい
- そのためには退職日を育休と有休が終わってからにしたい
すると
- 「それは当然の権利だから大丈夫だと思うよ」
- もし会社側が何か言ってくるなら俺からも言うから
- ただ会社にはなるべく早く伝えた方がいいね
と味方になってくれました。
そのため、すぐに支店長と人事に連絡し退職を伝えました。
結果的には、育休終了後に一度も出社することなく有休に入って、有休終了後に退職という流れになりました。
これにより、「育休手当は全期間分受け取り、有休も全て消化したうえで退職」
と僕の希望通りになりました。
まず、自分が信頼できる上司に相談し、味方になってくれたことで
後ろめたい気持ちだった僕も、自信を持って会社や上司に退職希望を報告することができました。
まとめ:育休明けに有休消化して退職できる

この記事では、育休明けに退職したいと悩んでいる方向けに
- そもそも退職できるか
- 退職希望をいつ会社に伝えるか
- 育休明けに退職する場合の注意点
- 有休や失業手当について
を説明しました。
結論:育休明けに一度も出社することなく退職することはできます。
そのためには、復職前提で育休に入る→育休中に事情が変わって退職することになった。
というステップを踏む必要があります。
この流れであれば、育児休業給付金ももらえますし、返金する必要もありません。
また、条件を満たせば、有休消化できますし、失業手当も受け取れます。
・退職を決意したらまず会社に相談してみましょう!
・育休明けの直前に伝えるのは重大なマナー違反
・有休消化という形での復職もアリ
育休明けに退職する際の注意点は以下の4つです。
・退職理由を明確にする
・金銭面を再度確認する
・退職意思を伝えると同時に有休消化を希望する
・退職前提の育休取得はNG!
「育休明けに有休消化したい」という方は以下の記事に移動(準備中)
。
育休明けに退職した場合に失業手当を受け取るにはいくつかの条件があります。
「育休明けに失業手当を受け取りたい」という方は以下の記事をどうぞ♪
育休後に退職して失業手当をもらいたい方に向けて、 「育休後すぐ退職しても失業手当をもらう方法1つ!」を紹介します! さらに、「失業手当の金額」「失業手当をもらう際の注意点3つ」「再就職するのにおすすめの転職サービス」も徹底[…]
子供や家族を守れるのは自分だけ
育休は復職前提の制度であるため
勤め先の会社には後ろめたい気持ちがあるかもしれませんが
育休明けに復帰することなく退職することが、子供や家族、自分にとって最善の選択だ!と思うなら
子供や家族、自分の幸せを第一に考えることは素晴らしいことです!
勤め先の会社や同僚、上司はいざという時に自分の子供や家族を守ってくれますか?
子供や家族を守ることができるのは自分だけだと思います。
育休中に生活費が足りない!という方は以下の記事をどうぞ♪
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